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見えないアメリカ (講談社現代新書)

誤解されるアメリカ...
アメリカの保守、リベラルといっても、スターバックスのリベラルと、クアーズビールの保守といった簡単にステレオタイプ的に分類することができないという言葉から始まる本書は、アメリカの多様性を、アメリカの選挙戦に携わった著者の経験から描き出しています。 本書の基本的構成としては、大衆的なリベラルと大衆的な保守、それと、アカデミック(知的な)リベラルとアカデミック(知的な)保守が存在し、大衆的保守とアカデミック保守をつなげる、また大衆的リベラルとアカデミックリベラルをつなげるメディアの存在。 そうした、動きも分かりやすく書かれています。 一つのアメリカ論でそこそこ読み応えがあります。 また、文章自体はとても読みやすく、価格としても十分いい感じです。

民主党選挙本部アジア系集票担当の現場を経て著者が見たアメリカ政治の多様性...
1890年代、都市部はワスプを代表とする共和党が占め、南部は農民政党だった民主党が占めていた。 しかし100年後、支持地域がそっくり入れ替わる。 民主党は大都市に流入した新移民の利益を約束し共和党地盤にまで躍進。ルーズベルト時代に頂点を極める。 一方、共和党は移民との利益や価値観とは相容れず、豊かさ(映画バック・トゥ・ザ・フューチャーの1950年代の世界)を求め郊外へ逃れる。 しかし民主党の昔からの支持者である南部労働者層の白人は公民権運動や北部のワシントン的独善性を不服とし、ジョージ・ウォーレスの登場をきっかけとし共和党へ離反する。 その後のメディアを利用した保守化運動やレーガン革命により共和党に勢力がうつり時代は「共和と民主」「保守とリベラル」の二項対立が完成する。 しかし自由主義という一つのイデオロギーのもとその背後には多様な価値観が混在する。 著者はその歴史と運動の変遷を丹念に追っていくことでアメリカのダイナミズムをうまく表現していてまさに「見えないアメリカ」を見ているようです。 ただ膨大なエネルギーとともにアメリカの余裕のなさも感じました・・ 時代の転換期である現在、過去数百年続いた欧米中心の物語(善悪の価値観や常識)が中国や中東諸国の台頭で180度大きく変わるかもしれません・・ オスマントルコやチンギスハーンが世界を席巻していた時のように、そしてアメリカのこの100年がそうであったように・・ そんななかアメリカは内に秘める多様性をどのように活用するのか? この本がその基礎知識を与えてくれるかもしれません。

アメリカ二元主義の内情が良く分かる...
多くのキリスト教国がそうであるように、アメリカも何事によらず、白黒をはっきりとつけたがる国であるらしい。だが、社会の成り立ちが多様であることに加えて、全てのことはそんなに極端に分けられるはずもなく、やはり内情は複雑だ。著者は民主党の選挙活動にかかわっていたことがあり、その立場から多様な国民性を様々なカテゴリーにマッピングし、その歴史についても詳しく述べている。 個人的には、近年のアメリカの大統領選挙で常套的になっている「ポピュリズム」についてのくだりを、とても面白く読んだ。政治の表舞台に立つ人間は、社会に属する何パーセントかのエリートであるが、直接選挙の選挙権を持つ非エリートである大多数の人達に、どのように共感をおぼえさせるか、その為の物語としてのポピュリズムがある。それがたとえ見せかけだけのものだとしても、現在のアメリカにはそれが必要とされている。 また原理主義的な○○運動(例えば、フェミニズムや反共や労働組合や動物愛護などなどなど・・・)がアメリカでは盛んで、自分の持つ1つの信念を貫くためには、他の何をも否定して自分の属するところの教義を声高に述べるのもとても「アメリカ的」だが、著者は40年にわたる女性運動の例を挙げ、「特定のグループの利益だけを求める運動が、曲がり角にきている」(p.180)と述べているのも興味深い。 町山智浩氏の「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」を読んで面白いと思った人には、本書も楽しく読めると思います。

「共和党」と「民主党」...
日本では分かりやすく共和党は「保守」、民主党は「リベラル」と説明されることが多いですが、この本はそのイメージでは理解しにくいアメリカの多様性を解説した本です。 人種、宗教、貧富、地域などによる価値観や考え方の違いが理解でき興味深いと思います。 この本はアメリカの「保守」「リベラル」を考える上での基礎知識として参考になる本だと思います。

日本からイメージしたアメリカ政治とは全く違う...
もともと共和党イコール保守、民主党はリベラルというイメージだが、 この本に書かれていることは時代が進んでいくこと(南北戦争、黒人問題)やいろいろな人物の登場で単純に上記のイメージでは語れなくなっていることである。 例えば、ある共和党議員は「小さな政府」という共和党の考えたは支持しているが、 民主党の銃規制も支持している議員がいたりする。 その他にも、キリスト教原理主義による同性愛の凄まじい憎悪、成績が良くても信じている宗教によって大学を選択したり、アメリカの無神論者は、宗教に詳しくインテリでユダヤ人など、宗教の特に「原理主義」に関する記述がある。 また、党員になる為には、日本とは違いアメリカではお金が掛からないので、とりあえず入党する人が多いという書かれているが、しかし、TVで大統領選を通してみていると全く感じられないから驚きだ。現在、日本はアメリカのような二大政党制を目指そうとしている。しかし、日本の自民党も民主党も差がないと言われているが、アメリカもいずれは同じような政治状況になるのではないかと感じました。

アメリカの宗教右派 (中公新書ラクレ)
カテゴリー : 書籍
アメリカの宗教右派 (中公新書ラクレ)
ハリウッド映画は「アメリカを描いていない」といった意見を以前聞いたことがある。元々清教徒と啓蒙主義者がつくりあげた国が現在のアメリカ合衆国といえる。実は僕の友人のアメリカ人...
オバマのアメリカ―大統領選挙と超大国のゆくえ (幻冬舎新書)
カテゴリー : 書籍
オバマのアメリカ―大統領選挙と超大国のゆくえ (幻冬舎新書)
アメリカの大統領選挙の実態を紹介しながら、オバマの個人史とそのオバマがアメリカ大統領候補となることのの「物語」の意味合いを解説してあり、非常に面白かった。自らが協力された選...
アメリカ人の政治 (PHP新書)
カテゴリー : 書籍
アメリカ人の政治 (PHP新書)
本書が「アメリカ人の政治」について深い洞察力をもって検証していることは、改めて言うまでもない。評者にとって特に印象的だったのは、アメリカにおけるリベラルと保守について、歴史を遡って丹念に...
民主党のアメリカ 共和党のアメリカ (日経プレミアシリーズ)
カテゴリー : 書籍
民主党のアメリカ 共和党のアメリカ (日経プレミアシリーズ)
共和党のブッシュから民主党のオバマヘ政権は交代した。オバマ大統領は、就任間もないうちに矢継ぎ早にブッシュ時代の政策転換を打ち出している。 本書は、この民主党と共和党の対立軸を、アメリカ...
悩めるアメリカ (日経プレミアシリーズ)
カテゴリー : 書籍
悩めるアメリカ (日経プレミアシリーズ)
グローバル化で外に開かれた経済と、対テロ戦争で内向きな政治。どちらもアメリカ国内で激しい摩擦を引き起こしている。底辺というか市井の人々を取材してその摩擦の現状を報告した。か...
アメリカ精神の源―「神のもとにあるこの国」 (中公新書)
カテゴリー : 書籍
アメリカ精神の源―「神のもとにあるこの国」 (中公新書)
政教分離をしているとはいえ、大統領選では候補者がどの宗教なのかが明らかにされ、大統領は就任式で聖書に手を置いて宣誓し、最高裁判所が開廷すれば特別のミサが開催されるアメリカ。スポーツ観戦をすれば「神様」...
ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
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ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
筆者の言う記者クラブの弊害に関しては同意見です。きっとおっしゃられていることは正しいのではと思います。ただし、論理的にというより私怨っぽく語られているために、返って嘘っぽく聞こえてしまいます。それが残...
現代アメリカ選挙の集票過程 アウトリーチ戦略と政治意識の変容
カテゴリー : 書籍
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ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド (新潮新書)
カテゴリー : 書籍
ポリティカル・セックスアピール―米大統領とハリウッド (新潮新書)
この本を読んで理解できることは、現代の政治家は二つの戦いをしているということです。一つは昔からある政治家同士の戦いで、理念の対立、政策論争などの、ある意味政治家としての本当...
アメリカの原理主義 (集英社新書)
カテゴリー : 書籍
アメリカの原理主義 (集英社新書)
著者は、アメリカ特派員の経験が長い読売新聞の編集委員。本書の主要な対象は、「宗教右派」であり、「極右」や「ネオコン」にも言及されます。 最初に「極右」の話(オクラホマ連邦...

民主党政権って誰の為にやっているの?
政権交代をして民主党政権になったのだが、全くこの政権は何をしたいのか判らない。 誰のためにやっているのかが良く判らない。 ただ言える事は、どうも日本人のためじゃないことだけははっきりするようだ。 ...

『アカデミー賞』から見えるアメリカ人の価値観、物の見方・ ...
... 経済的にも浮揚の兆しすら見えないアメリカにあって、 こうした固定観念の下では『ハート・ロッカー』は愛国心をより擽る(くすぐる)のでしょう。 アメリカ映画を歴史的に見ても、この女性監督だけでなく ...

先日
... ところは中国にゆくゆくは持っていかれるだろう 日本のバブルと同じ中国だっていつまでもね 日本も中国も目に見えないアメリカの国債ばっかり買ってもね 言い換えればでっかいJALだねアメリカは しかも力があるからたちが悪い 日本のブランドの裏に中国名が ...

ええと、哲学系の話は今日も
時間切れになってしまった、また来週(TT(爆 最近プリウス全車回収でおなじみの、TOYOTAの考え方。 メモっときやしょう。 ===== 無駄を排除するべきである。 無駄とは何か。 ...

「マイレージ、マイライフ」が受けたのは、現在の高失業率の ...
... このあたり、昨今の未だに明るい兆しが見えないアメリカの失業率を反映していて、ドラマとはいえ、かなり現実味があります。 でもその仕事を、これまた今風に、何でもオンラインで解決しようとする、若い女性が新たに雇われ ...

[記事]検察が逮捕したい人一覧
... てか 見えない アメリカ 見えないアメリカ (講談社現代新書) 作者: 渡辺将人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/06/17 メディア: 新書 購入 : 3人 クリック : 16回 この商品を含むブログ (40件) を見る ...

日本米国中国 団塊の世代
日本 米国 中国 団塊の世代 著者:堺屋 太一 販売元:出版文化社 発売日:2009-03-29 おすすめ度: クチコミを見る 堺屋太一さんが監修する日本、米国、中国の団塊世代の特徴を説明した本。 ...

222228 小沢一郎批判で凄まじく大衆扇動する日本のマスコミ ...
222228 小沢一郎批判で凄まじく大衆扇動する日本のマスコミ!~バカさ加減は群を抜いている 猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/12/19 AM11 『中国旅行より帰国しました。』(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)リンクより転載します。 ...

冬本番?
画は 歌川國貞(三代豊國)(1786年)~(1864年) 号は、香蝶楼・一雄斎・五渡亭など 作 「雪月花之内 雪」 「ゆめのあわ雪」「関ノ戸の雪」「師走ノゆき」です。 ☆晴れ、寒さ厳しい。 さて、買うことはないがw 週刊誌「見出し」がすごいね。 ...

読書:『Twitter革命』(神田敏晶/ソフトバンク新書)
... レーガン政権下のアメリカに誕生していた多くのネットワークを紹介したものですが、ここで紹介されていた多くの「見えないアメリカ」の活動が、その後、パソコン通信やインターネットによって加速されたのは間違いありません。 ...

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